「あなたがたが与えなさい」1/12 説教 マルコ6:30〜44

 12人の弟子たちは、御言葉を宣べ伝え、病人を癒し、近くの村々から戻ってきた。帰ってきた弟子たちを見て主イエスは彼らに「人里離れたところに」行くことを命じられた。主イエス自身も共に行って、“祈る”ためである。

 弟子たちは自分たちの行った業を見て、興奮していた。しかしそれは彼らの力ではない。ただ神の助けによるものである。けれども彼らは興奮のあまりそれを見失っていた。私たち自身もどこかそんな思いになるときがあるかもしれない。まるで自分にもともと力があったかのようにふるまい、様々な状況が整えられて今があることを忘れてしまう。そしてそれら全て、神の導きのうちにあることを見失ってしまうのである。だからこそ“絶えず神の前に祈る”ことが大切なのである。

 そんな一行の前に、群衆たちがやってきた。皆主イエスを求めていた。主イエスの内に力があることを知っていたのである。そしてその力を証されるように、5つのパンと2匹の魚の奇跡を主イエスはなさった。弟子たちが持っていたわずかなこのパンと魚で、主イエスは5000人以上の人々を満腹させたのである。この奇跡のメカニズムは誰も説明できるものではない。

 この理解できない奇跡を目の前にして、弟子たちはただ自らの無力さを知っただけではなかった。取るに足らないと思えるようなものでも、神はご自分の業のために用いられる、その大きな力を知ったのである。さらにそれだけでなく、弟子たち自身もまたこの奇跡に用いられていた。私たちも弟子たちのように、神の業のために用いられる。神の前に祈りながら、神を証していく歩みを成していこう。

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